最初はどこの誰かも分からなかったメル友が、
何度もメール交換やチャットを繰り返すうちに身近な存在に感じてくるのはよくあることですよね。
やがて「もっと相手のことを知りたい」「どんな人なんだろう」そう考えるのも自然な流れ。
相手からもOKが出て、いよいよメル友と初対面!
ドキドキの中にちょっぴり不安も…。
この質問にあなたはどう答えますか?
そして、その答えがいざメル友と初めて会う直前にも変わらずにいられますか?
そう考えると分かるように、会ったことのないメル友というのは実態がない存在。
こんなに親しくやり取りしているし、お互いの悩みや人柄も分かり合っているつもりでも、
それはあなたの思い込みではありませんか?
メル友とは、あなたの「こうあって欲しい」という願望が投影された幻影でもあることを、どうかお忘れないように。
メル友に対してあなたが感じている親しみや好感、相手もあなたに対して同じように思っていてくれるのでしょうか?
相手の立場になって想像しようとして、ここで気付くことがあります。
相手の立場が想像できないのです。
これって不思議ですよね。
現実世界では人の立場を計る時、その人の置かれている状況や環境など、言葉以外の多くの情報から照らし合わせて想像します。
それがメル友では「言葉」しか情報がないのです。
その言葉も一方的に相手が送ってくるものだけで、第三者の感想なども入っていません。
これが仮想現実の現実というわけですね。
そこで、相手があなたに本当に求めているものは何なのかを知るのは、ほぼ不可能になると思いませんか?
メル友もあなたに対して驚くほど用心深くなっているかもしれません。
または勝手に深い繋がりを感じているかもしれません。
いずれにしてもメル友と会う危険性は、どんな相手であってもそれはあなたが作り上げた姿かもしれないということです。
逆もまた然り、メル友があなたに期待していることと、
実際のあなたが大きく違っているときに起こる相手の気持ちの動きが読めないところです。