メル友として知り合った方が、関係性を進めるために電話番号や本名を教える流れはよくあります。
当然ながら、お互いの了承が得られている情報交換ならば問題ありません。
しかし、個人情報を教えるかどうか悩んでいる場合は、個人情報が持つ「影響力」を熟慮した上で提案する必要があります。
最も教えやすい個人情報が「電話番号」です。
電話番号をメル友に教えることで、コミュニケーションの手段に“電話”が加わり、これまでの関係を一段階「ステップアップできる」側面があります。
万が一悪用された際も、電話番号を変えてしまえば良いだけなので、リスク管理という面でも扱いやすい個人情報です。
次に教える可能性が高い個人情報は「本名」です。
メル友として知り合った間柄、最初はお互いをハンドルネームで呼び合いますが、心を許すようになれば本名で呼び合うケースも珍しくありません。
本名を使えば、今まで以上に「リアルな存在」として相手を認識できます。
場合によっては本名より先に教える可能性がある個人情報が「学校・職場」です。
かなり初期の段階でも“学生”や“会社員”という大まかな立場を明かす場合はありますが、具体的な学校名・企業名となると慎重に取り扱う必要があります。
年齢が近ければ「共感」が生まれる個人情報ですが、トラブルに巻き込まれた際に学校や職場に押しかけられる危険性もあるので注意しましょう。
「住所」は究極の個人情報です。
ただ単純にその地に住んでいる証明にもなるだけでなく、今の時代はインターネットを使えば自宅にいながら相手の家や周辺を観察することもできます。
お中元や年賀状、誕生日プレゼントを友達のように贈り合えるメリットがある一方で、最も取り扱いに注意が必要な個人情報です。
メル友でも本人同士が認め合えていれば立派な友達です。
しかし、友達だからと言って個人情報を教える必要があるかと言われれば、そうとは限りません。
ネットゲームで知り合い、オフ会を開くような関係でも本名を知らないケースが珍しくない世の中です。
「親密になるために個人情報を教えないと…!」という強迫観念は捨ててしまいましょう。
メル友として知り合った間柄でも、親しくなればパーソナルな情報を教え合う場合もあります。
当事者間の決めごとに第三者が口を出すべきではないことは承知しておりますが、個人情報そのものが持つ“影響力”をしっかり理解した上で、慎重に取り扱いましょう。
メル友としての思い出を悲劇に変えない最大限の努力が求められているのではないでしょうか。